健康・ケア初心者向け

犬のノミ・マダニ対策、散歩前後の備えと付着したときの相談

公開日 2026年10月14日読了目安 約8分

犬のノミ・マダニ対策は、愛犬に合う予防薬を獣医師に相談し、散歩で草むらとの接触を減らし、帰宅後に全身を確かめることが基本です。皮膚に食い込んだマダニを見つけたら無理に取らず、ノミを疑う場合も自己判断で薬を追加せずに動物病院へ相談しましょう。

この記事でわかることは、予防薬を選ぶときの相談項目、散歩前後の備え、虫がついたときに伝える情報です。

この記事のポイント
  • 予防薬は年齢・体重・体調・生活環境を伝え、使う期間と間隔まで相談する
  • 帰宅後は耳や目の周り、首輪の下、わき、足先、内股、しっぽの周りを確かめる
  • 食い込んだマダニは引き抜かず、ノミは犬の処置と室内の清掃をあわせて進める

犬のノミ・マダニ対策はいつから必要?

明るい部屋で飼い主のそばに座る柴犬

ノミ・マダニ対策は春だけの準備にせず、一年を通して考えましょう。薬を使う期間は、住んでいる地域と愛犬の暮らし方をもとに獣医師と決めます。

群馬県の「犬猫パートナー通信」でも、ノミ・ダニは年間を通じた対策が案内されています。かゆみや皮膚炎だけでなく、病原体を運ぶこともあるため、虫を見つける前から予防の相談をしておくことが大切です。群馬県の予防案内

マダニは特に春から秋に活動が盛んになります。一方で、暖かい室内ではノミが一年中生息できるため、「冬になった」「外へ出る時間が短い」という理由だけで対策を終えないようにしましょう。厚生労働省のSFTSに関するQ&A、FDAのノミ・マダニ製品の安全な使用案内

相談の際は「普段は住宅街を歩く」「休日は草地へ行く」など、実際の過ごし方を伝えてください。これから迎える子犬なら、最初の健康相談で予防についても尋ねておくとよいでしょう。すでにかゆみがある場合は、予防の話とあわせて、いつから気になっているかを伝えます。

予防薬は何を伝えて相談すればよい?

犬のそばで薬の相談に使うメモを準備する飼い主の手元

予防薬を相談するときは、年齢・体重・持病・使用中の薬・過去の薬への反応を伝えます。飲むタイプや皮膚につけるタイプなどがあり、使える条件や使い方を、愛犬ごとに確認することが大切です。FDAの使用上の注意

受診前のメモは、次のようにまとめると話しやすくなります。わからない項目を推測で埋める必要はありません。

相談する項目飼い主が用意する情報・聞くこと
年齢と体重生年月日、最近測った体重、成長や体重変化
体調と治療歴持病、現在の体調、妊娠・授乳の有無、以前に薬で具合が悪くなった経験
使用中のもの薬やサプリメントの名前、ノミ・マダニ製品の名前と最後に使った日
暮らし方散歩道、草地で遊ぶ機会、旅行先、同居する犬や猫
使い方対象となる寄生虫、量、間隔、継続する期間、シャンプーの予定
困ったとき使い忘れた場合、飲んだ後に吐いた場合、皮膚につけ損ねた場合の連絡先と対応

年齢・体重の条件やシャンプーの制限は、製品によって異なります。「何歳から使えるか」だけでなく、「今の体重で使えるか」「いつ洗ってよいか」まで確認しましょう。日本ビルバックのノミ・マダニ駆除剤に関する製品Q&A

「前にもらった薬が残っている」「別の犬にも同じものを使いたい」ときも、使う前に確認してください。犬用を猫へ流用したり、別製品を自己判断で組み合わせたりせず、包装や説明書を手元に置いて相談しましょう。

相談が済んだら、次に使う予定日をカレンダーに入れ、使った日も記録します。家族で世話をしている場合は、実施した人がその場で記録する運用にすると、誰がいつ使ったかを共有できます。薬の名前が思い出せないときに備え、箱や処方時の案内をまとめて保管しておきましょう。

散歩前は草むらを避ける道と持ち物を準備

草むらから離れた公園の道をリードで歩く柴犬

散歩前は予防薬の使用記録を確認し、草むらや藪との接触を減らせる道を選びます。犬の予防と、飼い主自身がマダニに刺されない備えを一緒に考えましょう。

マダニが生息する草むらや藪へ不用意に入らないことは、接触を減らすための対策です。リードを持ち、愛犬が道の脇へ入り込む前に進路を変えられる位置で歩く、草が体に触れにくい場所で休む、といった散歩の仕方を考えておきましょう。厚生労働省の予防方法

飼い主は長袖・長ズボンなどで肌の露出を抑え、足を覆う靴を選びます。人用の虫よけの案内を、そのまま犬への使用方法として扱わないでください。犬に使う製品は、対象動物と使用方法を確認して獣医師に相談します。

お出かけ用のバッグにはリードや飲み水に加え、予防薬の記録と、かかりつけの動物病院の連絡先をすぐ確認できるようにしておくと便利です。泊まりがけなら、滞在先の近くで相談できる動物病院も出発前に調べておきましょう。

ドッグランに行く日の持ち物や過ごし方は、ドッグランとは?初めてのマナーと持ち物ガイドも参考にしてください。草地で長く過ごす計画がある場合は、犬連れキャンプ・グランピング入門|持ち物・マナー・楽しみ方とあわせて準備を進められます。

帰宅後はどこを見ればよい?

帰宅後に犬の耳の付け根の毛をやさしく分けて観察する手元

帰宅後は全身の毛を分け、耳や目の周り、首輪の下、わき、指の間、内股、しっぽの周りを確かめます。予防薬を使っていても、散歩後の観察を習慣にしましょう。

米国疾病予防管理センター(CDC)は、屋外へ出るペットの毎日の確認と、次のような部位の観察を案内しています。長い毛や濃い毛色では虫を見つけにくいことがあるため、毛の表面を眺めるだけで終えないようにします。CDCのペットのマダニ対策

観察する場所家で確かめるときのポイント
耳の周り・耳の付け根見える範囲で耳の内側も見る。奥へ道具を入れない
目の周りまぶたの周囲を目で見る。目の近くを櫛でこすらない
首輪の下首輪で隠れる皮膚を、ずらしながら少しずつ見る
前足の付け根・わき無理のない姿勢で、毛に隠れた部分を確かめる
足先・指の間足先だけで終えず、指と指の間も見る
内股・しっぽの周り後ろ足の間としっぽの付け根を含めて観察する

表は観察を進めるための順番の例です。見終わった部位を家族に伝える、毎回同じ場所から始めるなど、続けやすい形にしてください。嫌がる場所を無理に押さえつけず、見られない箇所や痛がる様子があれば動物病院に相談しましょう。

皮膚に何かが固定されていたら、櫛やブラシで引っかけないようにします。虫か、かさぶたか判断できないものも、無理にはがす必要はありません。位置がわかる写真を撮れる範囲で残し、相談時に見せてください。

観察と一緒に、食事をいつもどおり食べたか、普段と違う様子がないかも記録します。マダニに刺された後の病気は、症状がすぐに現れるとは限りません。気になる変化は、虫が見えなくなってからも獣医師へ伝えましょう。CDCの体調観察に関する案内

犬にマダニがついたら、触る前に相談を

犬のそばで動物病院への相談のためスマートフォンを手にする飼い主

皮膚に食い込んだマダニを見つけたら、動物病院へ早めに連絡し、除去を相談してください。厚生労働省も、ペットに咬みついているマダニは無理に取らず、獣医師に除去してもらうよう案内しています。厚生労働省のペットに付いたマダニへの対応

食い込んだマダニを指やピンセットで無理に引き抜いたり、体をつぶしたりしないでください。
油やアルコールをかけて取ろうとする方法も避けましょう。欧州の寄生虫対策専門団体ESCCAPは、除去目的で油やアルコールを使わないこと、マダニの腹部を圧迫しないことを勧めています。ESCCAPの外部寄生虫対策ガイド

毛の上を歩いているだけなのか、皮膚に食い込んでいるのかわからない場合も、引っ張って確かめずに相談します。連絡するときは、次の情報を手元にまとめましょう。

  • 見つけた日時と体の部位、見える範囲での数
  • 最後に散歩した場所や、最近の旅行・キャンプの行き先
  • 予防薬の名前と最後に使用した日
  • 食欲や元気、嘔吐など、いつもと違う様子の有無
  • すでに触ったり引っ張ったりしたかどうか

電話では「マダニらしいものがついている」と最初に伝え、受診までの過ごし方を確認します。写真を用意することに時間をかけすぎず、まず連絡してください。夜間や休診日であれば、診療している動物病院へ相談しましょう。

ノミを見つけたら犬と生活環境を一緒にケア

犬が離れた場所で休む間に寝具を洗濯かごへ入れる飼い主の手元

ノミを見つけた、または疑うときは、犬の駆除や皮膚の診察を相談しながら、寝具や室内の清掃を進めます。犬の体と生活する場所を、あわせて対策することが大切です。

ノミによるアレルギー性皮膚炎では強いかゆみが出ることがあります。虫が見当たらなくても、かゆみや脱毛が続いていれば、原因を決めつけず受診しましょう。群馬県動物愛護センターの病気と予防

家では、犬が使う寝具や洗える敷物を洗い、床・カーペット・壁際などを掃除機で清掃します。犬がいつも寝る場所や、よく過ごす部屋を思い浮かべながら取り組みましょう。ノミの卵や幼虫などへの対策も必要なので、一度の掃除で終わりにせず、治療と並行して続けます。同居する犬や猫も含めた対応を獣医師に相談してください。CDCのノミの駆除と環境対策

相談時には「いつからかゆがるか」「どの部位が気になるか」に加え、使ったシャンプーや薬の名前も伝えます。すでに犬を洗った場合は、その日時もメモしてください。薬を追加するか、いつ洗うかは使用している製品を示して確認しましょう。

宿泊の予定があるなら、出発前に予防の記録と健康状態も見直しておきましょう。旅行の持ち物や宿選びは、犬と泊まれる宿の選び方|種類・マナー・持ち物ガイドで確認できます。

まとめ

  • ノミ・マダニ対策は一年を通して考え、予防薬の種類・期間・間隔を獣医師と決めましょう
  • 散歩では草むらとの接触を減らし、帰宅後は毛に隠れる部位まで観察しましょう
  • 食い込んだマダニは無理に取らず、付着状況と体調を伝えて早めに相談しましょう
  • ノミを疑うときは、犬の診察・駆除と寝具や床の清掃をあわせて進めましょう

よくある質問

Q犬のノミ・マダニ予防は冬も必要ですか?+
A

暖かい室内ではノミが一年中生息できるため、寒くなっただけで対策を終えるのは避けましょう。地域や暮らし方に合わせ、薬を使う期間と間隔を獣医師に相談してください。

Q犬にマダニがついたら、元気でも動物病院に相談しますか?+
A

皮膚に食い込んでいる場合は、元気でも早めに動物病院へ連絡し、除去を相談してください。無理に引き抜かず、見つけた日時や部位、予防薬の使用状況を伝えましょう。

Qノミを見つけたらシャンプーだけでよいですか?+
A

犬の体の処置だけでなく、寝具や床など生活環境の対策も必要です。駆除薬や洗う方法を動物病院に相談し、同居する犬や猫についても伝えてください。

Q予防薬を使い忘れたら、まとめて与えてもよいですか?+
A

自己判断で量を増やしたり、間隔を縮めたりしないでください。薬の名前と最後に使った日を伝え、再開する時期や方法を動物病院に確認しましょう。

この記事を書いた人

わんわん秘密基地 編集部

群馬県で犬のエンタメ複合施設をつくっているチームが、犬との暮らしに役立つ情報をお届けします。

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