しつけ初心者向け

犬のトイレトレーニングのやり方|ほめるタイミングと失敗時の片付け

公開日 2026年10月14日読了目安 約8分

犬のトイレトレーニングは、排泄しやすいタイミングで決めた場所へ誘導し、終わった直後にその場でほめることが基本です。失敗したときは叱らず、汚れと臭いを取り除いて、次に成功しやすい環境を整えましょう。

この記事でわかることは、室内トイレの準備、起床・食後の誘導、ほめ方、失敗時の片付けと見直しの手順です。

この記事のポイント
  • トイレは落ち着いて使える場所に置き、体が収まる広さを確保します。
  • 起床・食後・遊びの区切りを観察し、排泄が終わった直後にごほうびを渡します。
  • 失敗は叱らず片付け、急な変化や排尿の異常があるときは動物病院に相談します。

成功しやすいトイレの場所と広さを整える

寝床と離れた室内トイレのそばに立つアプリコット色のトイプードル

トイレは寝床から離れた、人の出入りが少ない場所に設けます。犬が入って向きを変え、排泄する位置までシーツに収まるかを確認しましょう。

徳島県動物愛護管理センターは、落ち着ける場所にトイレを設け、排泄のタイミングに合わせて誘導する方法を紹介しています。室内で教える場合も、まず「どこへ連れていくか」を家族で決めておくと、日々の練習をそろえられます。

用意するものは、トイレトレーと交換用シーツ、すぐ渡せる少量のごほうび、汚れを取る紙、床材に合うペット用の清掃用品です。排泄してから探しに行かなくてよいよう、ごほうびは飼い主の手元に準備しましょう。

前足がシーツに乗っているかだけでなく、お尻の位置まで見て広さを決めます。 トイレに戻るのにはみ出す場合は、教え方を変える前に、大きめのトレーや広いシーツで受け止められるかを試してください。成長で以前のトイレが狭くなることもあります。

覚え始めは、家じゅうを自由に歩ける状態にするより、目が届き、トイレへ案内できる範囲で過ごしてもらいます。ゲートなどを使う場合も、寝床とトイレを分けて用意します。広い部屋へ出すときには、そこからトイレに戻るところまで付き添ってみましょう。

起床・食後・遊びの区切りで観察して誘導する

昼寝から起きて寝床の横に立つアプリコット色のトイプードル

誘導のきっかけは、起きたとき、食事や水を飲んだあと、遊びの途中や終わりです。床を嗅ぐ、くるくる回る、そわそわするといった排泄前の動きも手がかりになります。

ただし、サインがはっきり出る犬ばかりではありません。特に子犬は、気づいてから連れていっても間に合わないことがあります。サインを待つだけでなく、生活の区切りにトイレへ案内することから始めましょう。

観察する場面飼い主がすること記録しておくこと
朝や昼寝から起きたとき起きたら早めにトイレへ案内する起床時刻と排泄時刻
食事・飲水のあと自由に過ごさせる前に誘導する食後のどのタイミングで出たか
遊びの途中・終わり遊びを区切って様子を見ながら誘導する遊び中のサインや失敗
床を嗅ぐ・回るとき騒がず、落ち着いてトイレへ案内する排泄直前にしていた動き
寝る前最後に排泄できる機会をつくる排泄の有無と夜間の様子

表は一日の観察例です。「食後なら必ず出る」と決めつけず、実際に排泄した時刻と直前の行動を照らし合わせてください。寝起き・食後・遊びのあとを見守る方法は、アニコムのトイレトレーニング解説でも紹介されています。

雨の日に室内で過ごす場合も、遊びっぱなしにせずトイレの機会を挟みましょう。遊びの選び方は雨の日の犬の過ごし方|室内遊びと運動不足解消のアイデアも参考にしてください。

ごほうびは排泄が終わった直後に、その場で渡す

トイレトレーの上で飼い主の手から小さなごほうびを受け取る犬

ほめるのは、尿や便を出し終わった直後です。排泄の途中で声をかけて気を引いたり、トイレから離れてからごほうびを渡したりせず、終わるところをそばで見届けます。

「終わったら、そこで、すぐほめる」までを一続きにします。 室内トイレでの練習は、次の順番で進めましょう。

  1. 1犬が排泄しそうなタイミングに、ごほうびを手元に準備します。
  2. 2決めたトイレへ静かに誘導し、犬が入ったら落ち着いて待ちます。
  3. 3排泄が始まっても、ごほうびはまだ見せずに見守ります。
  4. 4排泄が終わったら、穏やかに「できたね」などとほめ、その場で少量のごほうびを渡します。
  5. 5トイレから出て、見守りながら普段の遊びや休息に戻ります。

食べ物を見せながら待つと気がそれる犬には、渡す直前まで隠しておきます。大きな声に驚く犬には声量を抑え、その犬が喜べる伝え方を選んでください。早すぎるごほうびで排泄が中断する可能性は、Dogs Trustの解説でも示されています。

出ないときは、見守りに戻ってやり直す

しばらく待っても出なければ、いったんトイレから離し、目の届く場所で様子を見ます。再びそわそわしたら誘導してください。出るまでトイレに閉じ込め続けたり、出なかった直後に見えない部屋で自由にさせたりしないようにしましょう。

「トイレ」「ワンツー」などの合図を使うなら、排泄が始まるタイミングに小さな声で添えます。最初から言葉だけで出させようとせず、行動と言葉を結びつけていく練習です。家族で合図を統一し、成功をその場でほめる流れを続けます。

失敗したら、叱らず汚れと臭いを片付ける

犬をゲートの向こうで見守りながら床の汚れを紙で拭き取る手元

失敗に気づいたら、落ち着いて犬を清掃場所から離し、排泄物を取り除いて消臭します。あとから汚れを見つけた場合も、犬を呼び戻して叱る必要はありません。

大声で叱る、排泄物に鼻を近づけるなど、失敗への罰は行わないでください。 人の前で排泄することを怖がり、隠れてするようになるおそれがあります。排泄がすでに始まっているなら、慌てて抱え上げず、終わるのを待って静かに対応しましょう。

片付けは、次の順番にすると進めやすくなります。

  1. 1犬を安全に待てる場所へ案内し、汚れや清掃用品に触れないよう見守ります。
  2. 2尿は吸水できる紙などで取り、便は拾い、目に見える汚れを取り除きます。
  3. 3使用する床や布に対応したペット用の清掃・消臭用品を、製品表示に従って使います。
  4. 4指定された拭き取りや乾燥を済ませてから、犬がその場所を使えるように戻します。
  5. 5片付け後に、失敗の時刻・場所・直前の行動を短く記録します。

汚れを取る作業と、残った臭いへの対処をセットにします。 尿や便の臭いが残ると、その場所で再び排泄する手がかりになります。酵素系のペット用クリーナーも選択肢ですが、使える素材と手順を確認してください。

ライオンペットの使用案内では、そそうした場所は汚物を除いてから処理し、硬い床面では拭き取る方法が示されています。これはその製品の使い方なので、手持ちの製品にも同じ方法が使えると考えず、ラベルを確認しましょう。

失敗する場所と状況から、環境を見直す

広めのトイレトレーに全身が収まっている犬を飼い主が見守る様子

失敗が続くときは、誘導のタイミング、トイレの広さ、そこまでの行きやすさを順に見直します。同じ「トイレを外す」でも、どこで起きたかによって試せる工夫が異なります。

トイレに戻るのに、端からはみ出す

トイレの位置はわかっていても、体や排泄する位置が収まっていない可能性があります。まずは犬の体の向きと、お尻がトレーの内側に入っているかを見てください。体が大きくなっていないかも確認し、必要ならトイレを広くします。

部屋に出すと、いつも同じ場所で失敗する

その場所の臭いを取り除いたうえで、補助のトイレを置く方法があります。補助のトイレで成功したときも、同じようにほめましょう。はみ出しへのサイズ調整と補助トイレは、アニコムの失敗対策でも紹介されています。

また、抱っこで連れていくことが多い場合は、余裕のあるときにトイレの手前から自分で歩いて入る練習も取り入れられます。「連れていけばできる」と「自分で戻れる」を分けて観察してみてください。

留守中や見ていない間に失敗する

飼い主がいない間も排泄できる場所が必要です。休む場所とトイレを分けたスペースを設け、長く留守にする場合は、途中で世話を頼む方法も検討しましょう。VCA動物病院の解説も、見守れない時間の排泄場所や世話の確保を案内しています。

帰宅時の失敗だけでは、留守中の何が原因だったかは判断できません。叱る代わりに、トイレまで行ける状態だったか、排泄の機会が足りていたかを振り返ってください。

記録を続け、急な変化は動物病院に相談する

くつろぐ犬のそばで飼い主が記録用のノートを持つ手元

練習は一律の日数で区切らず、成功した場面と失敗した場面を記録しながら続けます。以前はできていた犬の失敗が急に増えた場合は、教え直しだけで対処せず、体調の確認を優先しましょう。

記録は「時刻/直前の行動/場所/尿か便か/終わってすぐほめられたか」のように、家族が同じ項目を残せる形にします。長い日記にする必要はありません。食後に誘導できなかった、トイレまで戻れたのに端から外した、といった違いがわかる短いメモで十分です。

翌日の練習では、記録をもとに誘導の機会や環境を調整します。「失敗がゼロか」だけでなく、自分でトイレに近づいた、誘導すると成功したなど、できた行動にも目を向けてください。成犬の教え直しも、成功しやすい条件をつくるところから始められます。

一方、急な失敗、尿の回数や量の変化、飲水量の増加、血尿、下痢などは、健康上の問題が関係することがあります。体調に不安があるときは動物病院に相談を。排泄の記録も受診時に役立ちます。

何度も排尿の姿勢を取るのに尿がほとんど出ない、痛がる場合は、練習を中止してすぐに動物病院へ連絡してください。 排尿の異常については、VCAの受診案内でも速やかな診察が勧められています。

体調を確認しても進め方に迷うときは、ごほうびを使う方法を教えてくれるトレーナーに相談する選択肢もあります。相談先を考える際は、犬のようちえんとは?しつけ教室との違いと通うメリットを解説も参考にしてください。

まとめ

  • トイレは落ち着ける場所に置き、寝床と分けて、体が収まる広さを確保します。
  • 起床・食後・遊びの区切りに誘導し、排泄が終わった直後にその場でほめます。
  • 失敗しても叱らず、汚れと臭いを取り除き、場所とタイミングを記録します。
  • 失敗の状況に合わせて環境を調整し、急な変化や排尿の異常は動物病院に相談します。

よくある質問

Q犬のトイレトレーニングは何日で覚えますか?+
A

年齢やこれまでの経験、練習できる環境によって異なり、一律の日数では決まりません。期限を決めるより、同じ場所で成功する機会を増やし、その犬の変化を見ながら進めましょう。

Q成犬でもトイレの教え直しはできますか?+
A

成犬も、決めた場所への誘導と成功直後のごほうびを繰り返して練習できます。以前はできていたのに急に失敗し始めた場合は、体調の変化がないか動物病院に相談してください。

Q留守番中に失敗していたら、帰宅後に叱るべきですか?+
A

叱らずに汚れと臭いを取り除きます。留守中も寝床とは別にトイレへ行ける環境を用意し、必要に応じて途中で世話を頼むなど、排泄できる機会を確保しましょう。

Qトイレに連れていっても排泄しないときはどうしますか?+
A

無理に出させようとせず、いったん切り上げて目の届く場所で見守り、様子を見て再び誘導します。何度も力むのに尿が出ない場合は練習を中止し、すぐに動物病院へ連絡してください。

この記事を書いた人

わんわん秘密基地 編集部

群馬県で犬のエンタメ複合施設をつくっているチームが、犬との暮らしに役立つ情報をお届けします。

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