はじめての犬初心者向け

子犬の睡眠時間はどのくらい?月齢と暮らしに合わせた休ませ方

公開日 2026年10月16日読了目安 約8分

子犬の睡眠時間は、幼い時期には昼寝を含めて1日18〜20時間ほどになることがあります。必要な睡眠には月齢や個体による違いがあるため、時間だけで「寝すぎ」と決めず、起きたときの元気や食欲、普段からの変化を見ましょう。遊びの合間に休憩を入れ、静かに眠れる場所を用意することが、毎日の休ませ方の基本です。

この記事でわかることは、月齢別の目安の読み方、体調を確かめる観察点、暮らしに合わせた休ませ方と睡眠記録のつけ方です。

この記事のポイント
  • 睡眠時間は昼寝と夜の睡眠を合わせて考え、月齢別の数字は参考にします。
  • 「何時間寝たか」と一緒に、起きたときの元気・食欲・排泄の変化を確認します。
  • 活動のあとに休める環境を整え、簡単な記録でその子の普段のリズムをつかみます。

子犬の睡眠時間は月齢によってどう変わる?

静かな部屋のベッドで横向きに眠るアプリコット色の子犬

子犬は幼いほど長く眠る傾向がありますが、月齢ごとに一律の必要時間が決まるわけではありません。月齢別の表は、睡眠を増減させるノルマではなく、生活を見直すための参考です。

英国の動物医療慈善団体PDSAは、迎えたばかりの子犬には1日18〜20時間眠る子もいると案内しています。これは一晩に続けて眠る時間ではなく、昼寝を含めた1日全体の時間です。PDSAの子犬を迎えるときの案内

月齢別の目安は条件と一緒に読む

次の表は、英国Royal Kennel Clubが紹介する年齢区分と時間をもとにしています。生後2〜3か月ごろは同団体の「生後4〜12週」の範囲を参考にしています。いずれも健康状態や生活環境による違いがある前提で読みましょう。

月齢の目安1日全体の睡眠時間の参考家庭での受け止め方
生後2〜3か月ごろ15〜20時間迎えた直後は生活に慣れることも大切。夜に続けて眠ることを急がず、昼も休める場所を用意します
生後3〜6か月ごろ14〜16時間原典では6か月に近づくにつれて睡眠が短くなる目安。遊びが増えても休憩を予定に入れます
生後6か月を過ぎたころ12〜14時間成犬に近いリズムへ移る際の参考値。月齢を境に急に睡眠を減らす必要はありません

出典:Royal Kennel Clubの子犬の睡眠に関する案内

PDSAとRoyal Kennel Clubでも案内する数字に幅があります。「3か月になったら必ず16時間以内」と区切らず、その子の様子と合わせて使ってください。前の月より起きている時間が長くなっても、自然に寝床へ戻り、起床後に普段どおり過ごせているかを確かめましょう。

寝すぎが心配なときは、起きたあとの様子を見る

昼寝から起きてベッドのそばで周囲を見ている子犬

長く寝ていることだけでは、体調が悪いかどうかは判断できません。自然に起きたときの反応、食欲、歩き方、遊びへの関心が普段と同じかを確認します。

VCA Animal Hospitalsは、睡眠の変化とともに食欲や排泄の変化、遊びへの関心の低下などを見るよう案内しています。「よく眠った」という一項目だけで安心したり、心配しすぎたりせず、生活全体を見てください。VCAの子犬の睡眠に関する案内

確認すること記録しておきたい変化
起きたときの元気いつもより動きが遅い、遊びに関心を示さない
食欲・排泄食べ方が変わった、便や尿の様子が普段と違う
眠り方急に眠る時間が増えた、落ち着かず眠れなくなった
呼吸・反応息苦しそう、反応が乏しい、倒れて起き上がれない

元気の低下を「眠いだけ」で済ませない

PDSAは、元気がない犬には睡眠の増加や動作の遅さ、遊びへの興味の低下が見られることがあると説明しています。原因はさまざまで、家庭で睡眠時間から病名を決めることはできません。普段と違って元気がないときは、動物病院へ連絡しましょう。PDSAの元気がない犬についての案内

呼びかけなどへの反応がない、呼吸が苦しそう、倒れて起き上がれない場合は、寝ているだけと考えず、すぐに動物病院へ連絡してください。 夜間なら救急対応の動物病院に相談します。PDSAのペットの応急対応ガイド

「今日はよく遊んだから」と理由が思い当たっても、それだけで異変を説明しきろうとしないことが大切です。体調に不安があるときは動物病院に相談を。元気を確かめるために無理に走らせたり、遊び続けさせたりする必要はありません。

子犬を休ませる寝床はどう整える?

生活動線から離れた部屋の隅のベッドでくつろぐ子犬

寝床は、子犬が邪魔されず、安心して横になれる場所に用意します。眠っている間は家族が触ったり遊びに誘ったりしないという共通のルールもつくりましょう。

PDSAは、静かで快適な休む場所を用意し、家族が休息を妨げないことを勧めています。たとえば、テレビや人の通り道から少し離れた場所を候補にします。子犬がそこで落ち着けるかを見ながら、寝床の位置を考えましょう。PDSAの犬の睡眠環境に関する案内

  • 寝床に入ったら、声をかけ続けず静かに見守ります。
  • 来客にも、眠っているときは触らないよう伝えます。
  • 子どもには「起きてきたら遊ぼう」と具体的に伝えます。
  • 様子を確認するときも、写真のために姿勢を変えさせたりせず、そのまま見守ります。

最初から家族と離れた場所でひとりにすると、不安で落ち着けない子もいます。迎えたばかりの夜は飼い主の近くに寝床を置き、安心して眠れるようになってから、希望する場所へ少しずつ移す方法があります。

また、寝床を叱るための場所にしないようにしましょう。「騒いだから閉じ込める」を繰り返すのではなく、静かに休む場所として覚えてもらいます。Blue Crossの子犬の夜の過ごし方

遊び・昼寝・夜の睡眠をどう組み合わせる?

遊びを終えてマットに伏せ、飼い主が近くのおもちゃを片づけている子犬

日中は遊びや練習の合間に静かな時間を設け、夜は排泄を済ませて落ち着く流れをつくります。活動のあとに休憩を入れる順番を意識すると、家庭の予定にも組み込みやすくなります。

遊び続ける子が、まだ疲れていないとは限りません。Blue Crossは、疲れた子犬が興奮したり、いら立ったりすることがあるとして、定期的に静かな休憩を取るよう勧めています。Blue Crossの子犬の育て方

時刻よりも、暮らしの中の区切りを決める

次は家庭で使うための組み立て例です。時刻や遊ぶ長さを固定せず、食事・排泄の必要と子犬の様子に合わせて調整してください。

生活の場面休息を組み込む例
朝起きたとき排泄や食事などのお世話をし、短い関わりのあとに休める時間をつくる
日中の遊びや練習のあと次の遊びを続けて始めず、静かな寝床で落ち着けるようにする
家族が帰宅したとき全員が順番に遊び続けず、今起きたのか、休もうとしているのかを共有する
就寝前激しい遊びを終え、排泄の機会を設けてから静かに寝床へ誘う
夜中に目を覚ましたとき排泄や不安がないかを確かめ、対応後は遊びを始めず静かに戻る

休憩の区切りを家族で共有するなら、「今は寝ている」「起きて排泄を済ませた」程度の短い申し送りで十分です。在宅中も、子犬が目を開けるたびに遊びに誘う必要はありません。

新しい人や音に慣れる経験も、短く区切り、間に休息を入れましょう。Blue Crossも短い経験と休息を組み合わせるよう勧めています。社会化の進め方は子犬の社会化とは?時期とやり方をやさしく解説で紹介しています。室内遊びを考えるときは雨の日の犬の過ごし方|室内遊びと運動不足解消のアイデアも参考にし、子犬に無理のない内容を選んでください。

夜に起きることを失敗と考えない

若い子犬は夜中に排泄が必要なことがあります。泣いたときは、排泄や不安などの理由がないかを確認し、落ち着いて対応しましょう。怖がっている子をひとりで泣かせ続ける方法は勧められていません。PDSAの初日の夜の過ごし方

夜に長く寝かせようとして、昼寝を邪魔したり、疲れ切るまで遊ばせたりすることは避けましょう。 日中の活動と休息、夜の静かな環境を整えても落ち着かない場合は、体調面も含めて動物病院に相談してください。

睡眠記録で「いつもとの違い」をつかもう

眠る子犬から少し離れた机で飼い主がノートに記録している手元

睡眠記録は、合計時間を評価するためだけでなく、その子の普段のリズムと変化をつかむためにつけます。寝た時刻・起きた時刻と、起床後の元気や食欲を一緒に残すことから始めましょう。

きれいな表を毎日埋める必要はありません。スマートフォンのメモや手帳など、家族が使いやすいものを選んでください。下の項目は、家庭で記録を続けるための書式例です。

記録する項目書き方の例
日付・月齢記録した日と、その時点の月齢
寝始め・起きた時刻気づいた範囲の時刻。途中から見た場合はその旨も書く
昼寝・夜の睡眠分けてメモし、夜中に起きたことも残す
眠りの様子眠っていそう、起きて休憩、見ていない
起床後の様子普段どおり遊ぶ、食べ方が違う、排泄に変化があるなど
その日の出来事来客、外出、寝床の変更など、いつもと違うこと

これは診断用の基準表ではありません。見守れなかった時間を推測で埋めず、「不明」として残しましょう。家族それぞれが見た昼寝を二重に足さないよう、同じメモを使う方法もあります。

記録を見返すときは、「合計が目安より短いか」だけでなく、「夜に起きる回数が変わったか」「遊びのあとに休めているか」「起きたあとの元気は同じか」を見ます。休日と平日で過ごし方が違う家庭なら、その違いも添えると比較しやすくなります。

元気や食欲に変化があるときは、眠り始めた時刻だけでなく、いつから様子が変わったかも伝えてください。動物病院には手元にある記録を持って相談すればよく、日数をそろえるまで待つ必要はありません。

まずは今日、遊びのあとに静かに休める時間をつくり、気づいた昼寝と起床後の様子をメモしてみましょう。その子の普段を知ることが、無理なく休ませる出発点になります。

まとめ

  • 幼い子犬は1日18〜20時間ほど眠ることもあり、昼寝も含めて考えます。
  • 月齢別の目安には幅があるため、数字に合わせて無理に起こしたり寝かせたりしません。
  • 寝すぎが心配なときは、起きたあとの元気・食欲・排泄と、普段からの変化を確認します。
  • 遊びの合間に休憩を取り、寝床では家族みんなで静かな時間を守ります。
  • 睡眠記録は見た範囲で十分です。体調に不安があるときは動物病院に相談しましょう。

よくある質問

Q子犬が1日20時間ほど寝ていても大丈夫ですか?+
A

幼い子犬では、昼寝を含めて1日18〜20時間ほど眠ることがあります。ただし時間だけでは判断できないため、起きたときの元気や食欲、普段との違いを確認し、体調に不安があるときは動物病院に相談を。

Q生後6か月なら睡眠時間を減らしたほうがよいですか?+
A

月齢を理由に、眠っている子犬を起こして睡眠を減らす必要はありません。月齢別の数字は参考にとどめ、その子が落ち着いて休める時間と、食事・排泄・遊びの機会を確保しましょう。

Q夜に寝かせるため、昼寝を短くしてもよいですか?+
A

夜に寝かせようと昼寝を妨げることは避けましょう。日中も活動の合間に休ませ、夜は遊びを切り上げて排泄を済ませ、静かに過ごせる流れをつくります。

Q子犬の睡眠記録には何を書けばよいですか?+
A

寝始めと起きた時刻、夜中の排泄、起床後の元気・食欲、その日の出来事をメモしましょう。見ていない時間は不明のままでよく、具合が悪そうなときは記録をそろえるより受診の相談を優先します。

この記事を書いた人

わんわん秘密基地 編集部

群馬県で犬のエンタメ複合施設をつくっているチームが、犬との暮らしに役立つ情報をお届けします。

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