子犬の夜泣きはどうしたらよい?寝る環境と体調を見直す手順
子犬の夜泣きには、まず体調と排泄の必要を確認し、飼い主の気配を感じられる静かな寝床を整えて対応しましょう。不安そうに鳴く子を無理に放置せず、必要な世話を落ち着いて行います。呼吸が苦しそう、ぐったりしているなどの異変があれば、寝かしつけより動物病院への相談を優先してください。
この記事でわかることは、今夜の確認順序、寝床と生活リズムの整え方、観察票を使った相談の目安です。
- 夜泣きを「甘え」と決めつけず、体調・排泄・寝床の順に確認します。
- 夜間は静かに世話をし、一人で落ち着く練習は日中に少しずつ進めます。
- 鳴き方だけで判断せず、食欲や排泄、対応後の変化も記録して相談に役立てます。
子犬が夜泣きしたら、最初に何を確認する?

最初に、呼吸や反応、食欲、嘔吐・下痢の有無を確認してください。鳴き声だけを手がかりに、不安と体調不良を見分けようとしないことが大切です。
迎えたばかりの子犬は、母犬やきょうだいと離れ、慣れない環境で不安を感じることがあります。ただし、夜泣きがすべて環境の変化によるものとは限りません。行動の変化に病気や痛みが関わる場合もあるため、「新しい家だから仕方ない」で片づけず、体全体の様子を見ましょう。PDSAの迎えた初日の案内、Dogs Trustの相談先の案内
| 観察した様子 | 先に行うこと |
|---|---|
| 呼吸が苦しそう、倒れる、意識がはっきりしない | 夜間でも救急対応の動物病院へすぐ連絡する |
| 下痢に加え、嘔吐・血便・食欲低下・ぐったりする様子がある | 家で寝かせようとせず、速やかに動物病院へ相談する |
| 普段どおり反応し、床のにおいを嗅ぐ・くるくる回る | 排泄したい可能性を考え、いつものトイレへ誘導する |
| 体調の異変が見当たらず、排泄後も落ち着かない | 寝床の状態や飼い主との距離を見直し、変化を観察する |
上の表は確認順序の目安で、病気を判定するものではありません。呼吸の異常や倒れる様子があるときは、朝まで待たずに動物病院へ連絡してください。 子犬の下痢に元気・食欲の低下や嘔吐、血便が伴う場合も、早い診療が必要です。VCAの救急症状の案内、VCAの子犬の下痢の案内
迷うときも、体調に不安があるときは動物病院に相談を。「いつから、何が普段と違うか」を伝えれば、受診の必要性を相談できます。観察票を埋めるために連絡を遅らせる必要はありません。
寝床はどこに置き、何を整えればよい?

迎えた直後は、飼い主が同じ部屋で休める配置を試しましょう。寝床は、静かで邪魔されにくく、子犬が無理なく体を伸ばせる場所に整えます。
人のベッドに乗せなくても、子犬用のベッドや慣れたクレートを近くに置く方法があります。クレートは犬が休むための囲われたスペースです。別の部屋で寝かせる予定なら、最初の数晩は飼い主がその部屋で休む方法もあります。まず安心して落ち着ける状態をつくりましょう。PDSAの初日の夜の案内、Blue Crossの夜間の寝床の案内
寝床を子犬の目線で見直す
- 人の行き来や生活音で、休んでいるところを邪魔されないか。
- すきま風が当たっていないか。寝床の位置と室内の状態を確認する。
- クレート内で立つ、向きを変える、横になる、体を伸ばす動きができるか。
- 新鮮な水を飲めるか。水入れは倒れにくく、寝具を濡らしにくいか。
クレートを初めて使うなら、日中に扉を開けて固定し、自分から出入りするところから慣らします。夜泣きしたから閉じ込める、という使い方は避けてください。 出ようと必死になる場合は、閉める時間を延ばさず、安心できていた段階に戻します。Dogs Trustのクレート・サークルの案内
すでにある寝床を見直すときは、位置、水入れ、飼い主の居場所をメモしておきましょう。「何を変えた夜に、どんな様子だったか」を後から比べられます。
夜中のトイレと食事・水はどうする?

寝る前に排泄の機会をつくり、夜間も必要ならトイレへ連れていきます。子犬は夜中の排泄が必要なことがあるため、朝まで我慢できる前提で予定を組まないようにしましょう。
床を嗅ぐ、くるくる回るといった動きは、排泄前に見られるサインです。起きた直後や食後、遊んだあとも排泄の機会を用意します。夜は慣れたいつものトイレへ静かに誘導し、排泄できたら穏やかに褒めて寝床へ戻しましょう。PDSAのトイレ練習の案内、Blue Crossのトイレ練習の案内
「寝る直前にトイレへ行ったか」と「実際に排泄したか」は分けて記録します。 誘導しても出なかったときは、そのことも残してください。寝床で失敗した場合は叱らずに片づけ、次の排泄のタイミングを見直しましょう。
水は飲める状態を保ちます。夜中の排泄を減らす目的で、一律に水を片づけないようにしてください。食事は迎える前の内容・量・時刻を確認し、まずはいつもの流れを保つことが基本です。寝かせるために食事を大幅に遅らせたり増やしたりせず、変更が必要か迷う場合は獣医師に相談しましょう。PDSAの食事と水の案内
排泄しても鳴き続けるときは、何度もトイレに行けば解決すると考えず、寝床や体調の確認へ戻ります。尿や便に普段と違う様子がある場合も、観察した内容を動物病院へ伝えてください。
鳴いているとき、そばに行ってもよい?

不安そうに鳴いているなら、そばで安心できるように支えて構いません。子犬の夜泣き対策では、体調や排泄を確認しながら、夜の対応を静かに行うことが基本です。
「何分鳴いても無視する」と決めず、そのときの様子に合わせて対応します。 怖がる子犬を一人で鳴かせ続ける対応は、ストレスにつながります。一方、夜間の世話で遊びを始めると休む流れをつくりにくいため、落ち着いた声と動作を心がけましょう。Blue Crossの夜泣きへの対応
今夜の対応は、次の順にそろえておくと迷いにくくなります。
- 1そばから呼吸や反応を見て、体調の異変がないか確認します。
- 2排泄のサインがあれば、いつものトイレへ誘導します。
- 3用が済んだら寝床へ戻り、近くで静かに見守ります。
- 4落ち着いたら穏やかに褒め、遊びに切り替えず休ませます。
家族が交代する場合は、この順序を共有しておきましょう。「一人は叱り、別の人は遊ぶ」といった対応のばらつきを減らせます。夜中に判断をやり直さずに済むよう、担当と連絡先も寝る前に決めておくと実行しやすくなります。
子犬が夜に寝ないとき、昼間はどう過ごす?

昼間は、短い遊びや練習と、邪魔されずに休む時間を組み合わせます。夜に寝かせる目的で、眠い子犬を起こし続けたり、遊ばせ続けたりするのは避けましょう。
子犬には多くの睡眠と休息が必要で、疲れているのに興奮してしまうこともあります。昼寝を削るより、起きている時間の活動と休息の区切りを整えましょう。 遊びや練習は短くし、休める寝床を用意します。Blue Crossの子犬の練習と休息の案内
家の中で遊ぶ内容を増やしたいときは、雨の日の犬の過ごし方|室内遊びと運動不足解消のアイデアも参考にしてください。子犬の様子を見ながら、無理なくできる遊びを選びましょう。
一人で落ち着く練習は日中に少しずつ
最初は同じ部屋で、飼い主がそばにいてもずっと相手をしない時間をつくります。子犬が落ち着いて過ごせるようなら、少し距離を取る、短く姿を隠す、と段階を進めます。
不安そうになったら、前に安心できていた距離や時間に戻しましょう。夜に長時間一人にする前に、日中の短い練習を積み重ねることが大切です。 進み方には個体差があるので、予定の日数に合わせて無理に進める必要はありません。Blue Crossの一人で過ごす練習の案内
生活の中の音や環境への慣らし方は、子犬の社会化とは?時期とやり方をやさしく解説で紹介しています。夜の困りごとだけを切り離さず、昼間に安心して過ごせる場面も増やしていきましょう。
観察票をどう使い、いつ相談すればよい?

鳴いた時刻だけでなく、寝床・排泄・体調・対応後の変化を記録しましょう。異変があるときは記録より受診を優先し、環境を整えても困りごとが続く場合は、その記録を持って相談します。
次の表は家庭で使う記録用のひな形です。すべてを詳しく書こうとせず、わかった項目から短く残してください。「いつもより長い」だけでなく、可能なら実際の時刻を書きます。
| 記録する項目 | 書き残す内容 |
|---|---|
| 基本情報 | 月齢、迎えた日、夜泣きが始まった日 |
| 鳴いた状況 | 日付、始まった時刻、続いた時間、直前にしていたこと |
| 寝床 | 位置、飼い主との距離、生活音、室内の状態、寝具の濡れ |
| 排泄 | 最後の排尿・排便の時刻、夜間に誘導して出たか、尿や便の様子 |
| 体調 | 食欲、元気、呼吸、嘔吐・下痢、痛そうな様子の有無 |
| 昼間と就寝前 | 昼寝、遊び、食事の時刻、いつもと違った出来事 |
| 対応とその後 | トイレ誘導や寝床の調整など、行ったことと子犬の変化 |
「寂しがり」といった解釈より、「人が離れると鳴き、戻ると横になった」のように見たことを残します。 安全に撮れるなら、鳴き声と全身の様子がわかる短い動画も、獣医師へ伝える材料になります。撮影のためにわざと不安にさせたり、対応を遅らせたりする必要はありません。VCAの行動観察の案内
相談先は、次のように整理してください。
- 呼吸の異常や倒れる様子がある:夜間救急を含む動物病院へすぐ連絡します。
- 急に夜泣きが始まった、食欲・元気・排泄が普段と違う:まず動物病院に相談し、体調面を確認します。
- 体調を確認しても強い不安が続く:獣医師に、行動の相談ができる専門家への紹介も相談します。
急な変化や体調不良を、「しつけの問題」と決めつけて長く様子見しないでください。 病気や痛みが行動に影響する場合があるため、心配な変化は先に獣医師へ伝えましょう。Dogs Trustの相談先の案内
体調に目立つ変化がなくても、夜の世話が続いて家族が休めない場合は、その負担も相談して構いません。「何日までは必ず我慢」と決めず、子犬の状態と家庭で続けられる対応を一緒に考えてもらいましょう。
まとめ
- 子犬の夜泣きは、まず体調と排泄の必要を確認します。
- 静かで休みやすい寝床を整え、迎えた直後は飼い主が近くで支えます。
- 夜間の世話は穏やかに行い、無理な放置や叱る対応を避けます。
- 昼間は遊びと休息を取り、一人で落ち着く練習を少しずつ進めます。
- 寝床・排泄・体調を記録し、異変や続く困りごとは動物病院へ相談します。
よくある質問
Q子犬の夜泣きは無視したほうがよいですか?+
不安や排泄の必要、体調不良を確かめず、一律に無視する方法は勧められません。静かに様子を見て必要な世話をし、安心して寝床へ戻れるようにしましょう。
Q子犬の夜泣きは何日くらいで治まりますか?+
新しい環境や一人で眠ることに慣れるペースには個体差があり、日数は決められません。鳴いた時刻や排泄、食欲、対応後の様子を記録し、改善しないときや体調に不安があるときは動物病院に相談してください。
Q夜泣きする子犬と同じ部屋で寝てもよいですか?+
迎えた直後は、同じ部屋に子犬用の寝床を置き、飼い主が近くで休む方法があります。離れた場所で寝かせたい場合も、安心して眠れるようになってから少しずつ距離を調整しましょう。
Q子犬を夜に寝かせるため、昼寝を減らしてもよいですか?+
子犬には十分な睡眠と休息が必要なので、眠っているところを無理に起こしておくのは避けましょう。起きている間に短い遊びや練習を取り入れ、休む時間も確保してください。
参考にした情報
この記事を書いた人
わんわん秘密基地 編集部
群馬県で犬のエンタメ複合施設をつくっているチームが、犬との暮らしに役立つ情報をお届けします。