はじめての犬初心者向け

犬を初めて飼う前に考えること|家族で話す7つの準備

公開日 2026年10月14日読了目安 約9分

犬を初めて飼う前は、住居・時間・費用・家族・迎え先・不在・老後の7項目を、家族で具体的に決めておきましょう。毎日の世話を誰が担い、その人が動けない日は誰が引き継ぐかまで考えることが、迎えてからの困りごとへの備えになります。

この記事でわかることは、犬を飼う前に話し合いたい内容と、迎える日までに確認しておく準備です。

この記事のポイント
  • 住まいの条件と家族の生活時間を確認し、犬の世話を日常に組み込めるか考えます。
  • 費用と役割分担は、毎月の負担や代わりの担当まで具体的に決めます。
  • 迎え先との相談、不在時の預け先、犬と飼い主の老後まで見通して準備します。

最初の話し合いには、次の表を使ってみてください。「大丈夫そう」で終わらせず、決まったことと、確認が必要なことを分けてメモしましょう。

項目家族で話すこと迎える前に決めたいこと
1 住居希望する犬を今の家で飼えるか飼育条件の確認、犬が休む場所
2 時間忙しい平日にも世話ができるか朝・日中・夜の世話の予定
3 費用継続して負担できるか日常の予算、臨時費用の備え
4 家族全員が納得し、協力できるか主な担当と代わりの担当
5 迎え先家庭に合う犬を相談できるか健康状態・飼い方・手続きの確認
6 不在帰れない日や入院時にどうするか頼める相手と引き継ぎ方法
7 老後犬と飼い主が年を重ねても続けられるか通院や介護の分担、将来の引受先

1 住居|希望する犬を飼える条件と居場所を確認する

犬用ベッドと水入れを置いた室内で休むアプリコット色のトイプードル

住居の準備では、希望する犬を飼えることと、家の中で世話を続けられることを確認します。賃貸住宅や集合住宅なら、契約書や管理規約を確認し、不明な点は貸主や管理会社に問い合わせましょう。

「ペット可」という表示を見たら、犬の種類、大きさ、頭数などの条件まで確かめてください。環境省も、飼育できる住宅かどうかと、規約に定められた条件の確認を呼びかけています。子犬を迎える場合は、成犬時の大きさも迎え先に聞いておきましょう。環境省「飼う前に考えて!」

家族では、犬が休む場所、食事や水の場所、トイレ用品を置く場所を、実際の部屋で相談してみてください。たとえば、寝床の横を家族が頻繁に通るなら配置を見直す、掃除道具が離れているなら収納を変える、といった準備ができます。

玄関の開閉時に犬をどこで待たせるか、来客を迎える人と犬を見る人をどう分けるかも決めておくとよいでしょう。持ち家でも、鳴き声や排泄物への配慮は必要です。犬と近隣の人が気持ちよく暮らせるよう、日々の片づけまで含めて考えてください。

2 時間|忙しい平日を基準に世話の予定を組む

散歩の支度をする人の手元と玄関の内側で待つトイプードル

時間の準備では、普段の平日に、食事・排泄の世話・散歩・ふれあいを担えるかを確かめます。休日だけでなく、残業や家族の予定が重なる日も書き出してみましょう。

毎日の散歩やトイレ掃除などには時間と手間がかかります。群馬県も、飼う前に毎日欠かさず世話ができるかを確認するよう案内しています。群馬県「動物と共に生きる」

予定表には、起床から出勤まで、誰もいない日中、帰宅から就寝までを分けて記入します。在宅勤務の人も、会議や外出で犬を見られない時間を含めてください。家にいることと、必要なときに世話ができることは、分けて考えてみましょう。

  • 朝は誰が食事を用意し、トイレや部屋の状態を確認するか。
  • 日中に世話が必要な場合、誰が対応できるか。
  • 夜の散歩や片づけを終えられるよう、何の予定を調整するか。
  • 帰宅が遅れるとわかった時点で、誰に連絡するか。

候補の犬が決まったら、この予定を迎え先に伝え、普段の食事や排泄、散歩、休息の様子と照らし合わせて相談してください。留守番を何時間できるかという数字だけで決めず、自分たちが不在の間に必要な世話をどう補うかまで確認しましょう。

子犬を迎える家庭は、人や周囲の環境に慣れるための関わり方も事前に学んでおきたいところです。子犬の社会化とは?時期とやり方をやさしく解説も、迎えてからの時間の使い方を考える参考になります。

3 費用|迎えるときのお金と続けるお金を分ける

犬用品のそばで家計の相談をする手元と足元のトイプードル

費用は、初期費用・日常費・定期的な費用・臨時費用に分けて整理しましょう。迎えるときに支払えるかに加えて、その後の世話を家計の中で続けられるかを確かめます。

フードや用品のほか、健康診断、病気の予防、治療、必要な手入れなどにも費用がかかります。用品の買い替えや光熱費も含めて考えるよう、環境省の資料でも案内されています。環境省「飼う前に考えて!」

費用の分け方書き出す項目の例確認する相手・方法
初期費用購入・譲渡に伴う費用、寝床、食器、移動用のクレート迎え先に内訳を聞き、用品を見積もる
日常費フード、トイレ用品、清掃用品、空調などの光熱費使う量や生活環境をもとに家計へ組み込む
定期的な費用予防、健康診断、必要なトリミング、用品の交換動物病院や利用先に内容と費用を確認する
臨時費用けがや病気の治療、急な預かり、介護用品予備費の持ち方と支払い担当を決める

表の項目が、すべて同じ頻度で発生するわけではありません。候補の犬に何が必要かを聞き、実際の見積もりを書き加えてください。年に数回の支出も、毎月少しずつ取り分ける項目にしておくと家族で見通しを共有できます。

話し合いでは「毎月誰が払うか」「急な受診費はどこから出すか」「収入が変わったときに見直せる支出は何か」まで決めましょう。予算が厳しい場合は、準備する期間を延ばすことも選択肢です。

受診先と、そこへ連れて行く人を決めておくことも費用の準備とセットにしましょう。迎え先から健康管理の記録を引き継ぎ、体調に不安があるときは動物病院に相談を。

4 家族|全員の納得と代わりの担当を決める

犬のそばでリードと世話用品を受け渡す家族の手元

家族の準備では、迎えることへの同意を確かめたうえで、主な担当と、その人ができない日の担当を決めます。「できる人がやる」で終わらせず、仕事や学校の予定に合わせて分けてみましょう。

家族が気にしていることも聞いてください。犬との接し方、掃除の負担、旅行の予定、毎月の支出など、心配の中身がわかれば、対応できることと難しいことを分けられます。犬を飼う家族の話し合いでは、迎えたい人だけが結論を急がないことが大切です。

動物アレルギーなど健康面の不安がある家族は、迎える前に医師へ相談してください。群馬県の譲渡案内でも、家族の賛成と、アレルギー等がある場合の医師への相談が示されています。群馬県「新しい飼い主さんの募集」

担当表には散歩や食事だけでなく、フードの注文、用品の補充、通院の予約、書類の管理も加えましょう。子どもはできる世話に参加し、大人が実施を確認して、難しい日は引き継ぐ形がおすすめです。

たとえば「夜の散歩担当が残業になったら、連絡を受けた家族が引き受ける」と決めます。さらに、代わりの人も帰れない日にどうするかまで話せると、次の準備につながります。食事を与えたか、排泄の様子はどうだったかを、家族で残す場所も決めておきましょう。

5 迎え先|家庭に合う犬と必要な手続きを相談する

室内で落ち着いて過ごす犬と距離を保って見守る人の手元

迎え先は、犬の健康状態や普段の暮らしについて説明を受け、家族の生活に合うかを相談できる相手を選びましょう。ペットショップやブリーダーからの購入に加え、保護された犬の譲渡も選択肢です。

購入する場合は、動物取扱業の登録を確認してください。販売前には健康状態、ワクチン接種の有無、飼い方などの説明が必要とされています。環境省「飼い主の方やこれからペットを飼う方へ」

見学や面談では、次の内容を聞いてメモしておくと、家に帰ってからも家族で検討できます。

  • 現在の食事、排泄、散歩や休息の様子。
  • 健康状態、受診歴、予防接種の記録。
  • 人やほかの犬への反応、苦手なこと、世話の際の注意点。
  • 成犬時の大きさの見通しと、必要な手入れ。
  • 引き渡される書類、費用の内訳、迎えた後の相談先。

こちらからも、犬を初めて飼うこと、家族構成、住居の条件、不在の時間を伝えましょう。犬種や見た目の希望とともに、その犬がこれまでどう暮らしてきたかを聞くことが大切です。

保護犬の譲渡を希望する場合は、譲渡元の要件や手続きを先に確認します。群馬県動物愛護センターでは、譲渡前講習会や面接などの手続きが案内されています。条件を確かめてから相談を進めてください。群馬県「譲渡事業について」

登録や予防接種の担当も決めておく

犬の飼い主には、犬の登録や年1回の狂犬病予防注射などの義務があります。子犬を迎える場合は対象となる月齢や時期も含め、市区町村と動物病院で必要な手続きを確認しましょう。厚生労働省「狂犬病」

環境省の制度に登録済みのマイクロチップがある犬を迎えたら、自分の情報への変更登録も必要です。登録証明書を受け取り、手続きをする人を決めてください。自治体の特例制度への参加状況によって犬の登録の扱いが異なるため、マイクロチップの手続きだけで完了すると思わず、市区町村へ確認しましょう。環境省「犬と猫のマイクロチップ情報登録について」

6・7 不在と老後|世話を引き継ぐ相手まで考える

犬の寝床のそばで預けるための用品をバッグにまとめる手元

不在と老後への準備は、一時的に世話を頼む相手と、長く飼い続けられなくなったときに相談する相手を考えることです。犬が年を重ねることと、家族の暮らしが変わることの両方を想定しましょう。

6 不在時は「頼めそう」から具体的な相談へ

出張や旅行に加えて、急な入院や帰宅できない日も想定します。群馬県も、災害時や飼い主の急な入院に備えて、日頃から預け先を確保しておくよう案内しています。群馬県「動物と共に生きる」

親族や友人には、実際に頼めるか、どの程度の期間なら可能かを本人に確認してください。自宅へ来てもらうなら鍵の受け渡し、預けるなら移動手段、どちらでも食事や通院の費用負担まで相談しておきましょう。

ペットホテルなどを候補にする場合も、必要な書類、受け入れ条件、送迎の方法、緊急時の対応を確認してから計画に入れます。ペットホテルとは?選び方と準備ガイドも参考に、候補を具体的に絞っておきましょう。

引き継ぎ用のメモには、フードの種類と与え方、普段の生活、受診先、緊急連絡先を残します。迎えた後にわかったことも加え、代わりに世話をする人が使える内容に更新してください。

7 老後は犬の介護と飼い主の変化を一緒に考える

犬の将来の介護まで含めて飼い続けられるかは、迎える前に考えたいことです。環境省の資料でも、家族全員が飼うことに賛成して協力できるか、長期に及ぶこともある介護を家族で支えられるか、毎日世話に時間をかけられるかを確認するよう示されています。環境省「捨てず 増やさず 飼うなら一生」

通院が増えたときは誰が付き添えるか、介護が必要なら働き方や家の使い方を変えられるかを話してみてください。飼い主自身の体調、転勤、子どもの独立なども想定し、世話を引き受ける相手には事前に意思を確かめましょう。

最後に冒頭の表へ戻り、未定の項目に「誰が・どこへ確認するか」を書き足してください。解決の見通しが立たないことは、迎える時期を含めて考え直します。家族の生活に無理なく世話を組み込むための準備を、一つずつ進めていきましょう。

まとめ

  • 住居の飼育条件と、忙しい平日にも世話ができる予定を確認しましょう。
  • 初期費用だけでなく、日常・定期・臨時の支出まで家族で共有しましょう。
  • 家族全員の納得を確かめ、主な担当と代わりの担当を決めましょう。
  • 迎え先へ生活状況を伝え、犬の健康状態や必要な手続きを確認しましょう。
  • 不在時の預け先と、犬と飼い主の老後に備える相手まで相談しておきましょう。

よくある質問

Q共働きでも犬を初めて飼えますか?+
A

共働きかどうかだけでなく、毎日の世話と不在時の対応を確保できるかで考えましょう。通勤も含めて家を空ける時間を迎え先に伝え、食事や排泄の世話、体調が変わった際の対応を相談してください。

Q犬を飼う前に、費用はいくら用意すればよいですか?+
A

必要な予算は、迎える犬に必要な用品や世話、利用するサービスの見積もりから組み立てましょう。初期費用だけでなく、日常費、予防や手入れの費用、急な治療や預かりに備えるお金も分けて考えてください。

Q子どもが世話をすると約束していますが、任せてもよいですか?+
A

子どもが参加できる役割を決めたうえで、大人が世話の実施を確認し、できない日は引き継ぐ形にしましょう。進学や習い事で予定が変わることも想定し、子どもの約束だけを前提に迎えるのは避けてください。

Q初めてでも保護犬を迎える選択肢はありますか?+
A

保護犬の譲渡も迎え方の一つです。譲渡元の要件を確認し、初めて犬を飼うことや家族の生活時間を伝えて、その犬との相性や必要な世話を相談しましょう。

この記事を書いた人

わんわん秘密基地 編集部

群馬県で犬のエンタメ複合施設をつくっているチームが、犬との暮らしに役立つ情報をお届けします。

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